脂肪燃焼に遅いランニングがベストはもう古い?最新の運動健康科学
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ダイエット向けの脂肪燃焼の効果が高い運動といえば、遅いランニングやウォーキングが一般的だと思います。
脂肪を使うためには有酸素運動と言われる強度が高くない運動が、効率的に脂肪を使えるのでダイエットに向いていると言われてきました。
詳しくは下の運動中のエネルギーの作り方についての記事で書いています。
しかし、近年の研究では、
有酸素運動が必ずしも脂肪を効率的に燃焼させるわけではないということが明らかにされました。
というわけで今回は、
近年の運動健康科学で言われている脂肪を効率的に燃焼させる方法について紹介していきます。
これまで、ランニングが良いとされていた理由
これまでの運動健康科学では、
遅いランニングなどの強度の低い運動を長時間続けることが最も効率的に脂肪を燃焼させる方法だと考えられてきました。
これは、脂肪を燃焼させるためには有酸素系と言われる方法でエネルギーをつくりだしながら運動を行うことが重要であるためです。
有酸素系によるエネルギーの生成はそれほど早くないため、高強度の運動を行うと他の方法でエネルギーを作り出そうとしてします。
そのため、強度の高い運動では、
しんどさの割に脂肪を燃焼できる量があまり多くならないので、有酸素系のエネルギーで賄える強度の運動を行うことが効果的と考えられてきました。
EPOCでの脂肪燃焼が効果的
しかし近年では、激しい運動でも脂肪をかなり燃焼させることができ、むしろ低い強度の運動よりも効率的なのではないかと言われるようになってきました。
そう言われるようになってきた理由がEPOCです。
EPOCとは、激しい運動を行なった後に通常よりも取り込まれる酸素が多くなることで、息切れの正体です。
EPOCは、特に激しい運動後に多くなります。
EPOCでは、酸素を多く使うために有酸素系が働いて、脂肪が燃焼されるのですが、これまでではEPOCで脂肪がそれほど多く燃焼されるとは思われてきませんでした。
しかし、EPOCでも多くの脂肪が燃焼されることが明らかにされ、
激しい運動後にEPOCが多くなることで、より効果的に脂肪を燃焼させられるのではないかと言われるようになりました。
EPOCについては詳しくは他の記事で書いています。
では、どうすれば脂肪燃焼を効率的に行えるのか
じゃあ、結論的にどのような運動をすれば、脂肪を効率的に燃焼させることができるのか。
結論的には、脂肪燃焼の量は「運動強度×時間」の運動量が重要と言われています。
この運動量の計算方法に「METs」というものを文部科学省が定めています。
このMETsは様々な運動ごとに定められており、その運動を1時間行うと体重1kgあたり何キロカロリー消費できるかということを手軽に計算するために考案されたものです。
なので、「METs×運動時間(h)×体重(kg)」で消費カロリーを計算できるようになっています。
さらに、「METs×運動時間(h)」を「METs・時」と言い、これが運動全体の運動量になります。
つまり、METs・時に比例してより脂肪を燃焼させることができるということです。
例えば、ウォーキングを2時間行うか、水泳を1時間行うでは同じ脂肪の燃焼量になるので、水泳1時間の方が楽に行える人であればそちらのほうが効率的と言えるでしょう。
上のMETs表を参考に、よりストレスのなく運動量を多くできる運動を見つけてみてください。