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基礎知識

T検定のP値とは何を意味しているのか?|統計学・有意差

みなさんこんにちは。 大学で論文を読まされた人なら避けることはできなかったT検定のP値と言うのを覚えているでしょうか。 統計の中でも基礎中の基礎であり、外すことのできないT検定とP値な訳ですが、 もちろん、P検定がどう言うことを意味しているのかは…

骨癒合に要する期間|リモデリング・仮骨・軟骨細胞・骨芽細胞

骨折とは一言に言っても、その折れ方によって剥離骨折や疲労骨折などいくつかの種類に分かれます。 骨折の種類に関しては、以下の記事にてまとめています。 骨折の種類と要する期間|疲労骨折・骨端板・骨軟骨症・指・手 - トレーニング Univ. 骨と同じ結合…

骨折の種類と要する期間|疲労骨折・骨端板・骨軟骨症・指・手

骨折と一言に言っても骨折には色々な種類があります。 骨折の治癒期間は、骨折の重症度だけでなく骨折の種類によっても大きく変わってきます。 また、期間が違えば治療のタイムスケールも変わってきます。 骨癒合のタイムスケールについては以下の記事で紹介…

筋組織・神経組織の治癒に必要な期間|再生・修復・回復

スポーツ選手にとって怪我はつきものです。 そんな、選手にとってどれぐらいの期間で復帰できるのかはとても重要です。 ですが、治癒期間が終了しないまま復帰させることは、再発のリスクを高めることに繋がります。 そのため、治癒組織とその期間についてし…

組織の治癒に必要な期間|靭帯・腱・骨・軟骨

スポーツでは、様々な組織が怪我を起こします。 それぞれの組織はそれぞれの特徴から、異なった治癒過程を経ます。 その結果、治癒に要する期間は組織によって異なってきます。 以下の記事では、筋組織と神経組織の治癒とその期間いついてまとめました。 筋…

ヒトを構成する組織の分類|上皮組織・結合組織・筋組織・神経組織

人は細胞から構成されています。 その細胞はいくつか集まって、「組織」を形成します。 Wikipediaでは、組織のことを以下のように定義しています。 何種類かの決まった細胞が一定のパターンで集合した構造の単位のことで、全体としてひとつのまとまった役割…

骨組織の血液供給|栄養動脈・骨端動脈・骨幹端動脈・ハバース管

骨折などの外傷が起こると、損傷部位に血液が集中し、白血球やマクロファージといった細胞が組織の炎症を消散することで次の治癒段階へと組織の修復・再生を進めることができます。 骨組織は、他の結合組織と違い骨癒合という独自の治癒過程によって再生を行…

骨組織の細胞|骨芽細胞・破骨細胞・前骨芽細胞・ヴォルフの法則

骨細胞は、不安定細胞に分類されるほどターンオーバーが頻繁な細胞です。 実際に、骨芽細胞の破骨細胞が骨形成と骨吸収を頻繁に行うことで、骨は常に環境に適して強度や構造を変わります。 こういった骨の適応能力は、骨に関わる細胞の働きが関係してきます…

骨組織の微小構造|ハバース管・フォルクマン管・介在層板

骨、つまり骨組織は、損傷時に組織と異なる骨癒合という独自の治癒過程によって組織再生します。 そのシステムを確実に理解するためには、まず骨組織の組織構造について理解する必要があります。 以下の記事で、骨組織のより大まかな基本構造について解説し…

骨組織の基本構造|骨幹・骨幹端・骨端・皮質骨・海面骨

骨を構成する「骨組織」は、私たちが人間の形をするために最低限必要なだけでなく、 運動器として、体を動かすためには間違いなく、しっかりとした構造を保つ必要がある組織です。 骨組織は他の多くの組織(靭帯、腱、皮膚など)と違い、骨癒合という骨組織…

痛みとスパズムの治療法|物理的治療・薬剤・心理学的治療

怪我をすると、炎症段階では「一次的炎症反応」と「二次的炎症反応」の2段階で炎症が起こります。 一次的炎症反応では、「出血」と「浮腫形成」が起こり、これらの症状に対応した治療を行うことが基本となります。 一次的炎症反応に対するマネジメントは以下…

二次的炎症段階での「痛み」と「スパズム」|拘縮・癒着

怪我をすると、炎症反応として、一次的炎症反応と二次的炎症反応が起こります。 二次的炎症反応では、「痛み」と「スパズム」が起こり、これらが治癒段階を阻害する要因となります。 というわけで今回は、 二次的炎症反応の「痛み」と「スパズム」の問題につ…

痛みのメカニズム|侵害受容器・Aδ/C線維・ポリモダール受容器

怪我をすると、「痛み」が生じます。 「痛み」を生理学的に説明すると、炎症段階における二次的炎症反応の一つです。 二次的炎症反応では、「痛み」と「スパズム」が起きますが、これによって損傷部位を動かさない様にすることで保護する役割があります。 し…

出血と浮腫のマネジメント

怪我をすると、損傷した組織を治癒する機能が働きます。 また、多くの組織は「修復」という過程によって組織を治癒します。 修復過程は、以下の3段階に分けられます。 炎症段階 瘢痕形成段階 瘢痕成熟段階 治療は、各段階に起こっている反応に対応して行うこ…

組織治癒での合併症|拘縮・癒着・肥厚性瘢痕・ケロイド・慢性炎症

怪我しても、人間の体は大体は治癒できるようにメカニズムされています。 治癒のメカニズムには「再生」と「修復」のメカニズムがあり、 再生は、組織が細胞分裂することで治癒する方法で、 修復は、コラーゲンから瘢痕組織を形成し、組織を作り直す方法です…

瘢痕成熟段階での組織修復|コラーゲンタイプ・再配列・コラーゲン架橋

組織が損傷すると炎症が起き、多くの組織では組織の修復が起きます。 組織修復の段階には以下の3段階があります。 炎症段階 瘢痕形成段階 瘢痕成熟段階 今回は、瘢痕成熟段階について解説していきます。 外傷による組織損傷の治癒過程「再生と修復」【怪我の…

瘢痕形成段階のプロセス|線維芽細胞・コラーゲン合成・肉芽組織

怪我が起きると、組織の治癒が起きます。 ほとんどの組織は、「修復」と言われる治癒過程によって治癒され、 その修復の過程には以下の3段階があります。 炎症段階 瘢痕形成段階 瘢痕成熟段階 組織の治癒には、再生と修復の2種類があり、修復の大まかなメカ…

外傷による炎症反応|浮腫と白血球の働き・痛みのメカニズム

怪我をすると炎症反応が起き、それを機に組織の治癒が起きます。 以前、組織治癒の再生と修復の違いと、修復による治癒の全体のメカニズムについてまとめました。 外傷による組織損傷の治癒過程「再生と修復」【怪我の生理学】 怪我時で起こる組織の治癒・修…

出血と止血のメカニズム|止血栓・血液凝固・血餅代謝

スポーツをしていると出血は付き物です。 出血によってプレーできなくなるということはあまり多くはないですが、 時には出血が多く、止血が間に合うのかどうかという判断を行わなければならない場合があります。 また、その後に止血と組織修復を促すこともト…

外傷による組織損傷の治癒過程「再生」と「修復」の違い

スポーツなどで怪我をする、つまり組織が損傷すると組織の機能が失われます。 関節を固定しないといけない靭帯が緩くなったり、筋肉が筋力をしっかり発揮しなくなっている状態です。 これに対して、関節の可動域が少なくなったり、痛みによって筋力が発揮で…

怪我で起こる組織の治癒・修復のメカニズム|炎症反応

怪我をすると組織の治癒が起きます。 そのためには、まず炎症が起きます。 炎症は、損傷部位を治癒させるためになくてはならない身体のメカニズムです。 炎症が起こることで、治癒の過程が始まり最終的に組織を修復させることができます。 ということで今回…

【コリ回路】運動による乳酸の除去

みなさん、こんにちは。 糖新生に関係する重要な代謝の一連の流れで、忘れてはならないのが 「コリ回路」です。 そんなコリ回路ですが、激しい運動を行なってエネルギーを使った後にできる「乳酸」を使ってグルコースを作り直すシステムです。 つまり、「代…

食後・空腹時の血糖値の制御【グリコーゲン・解糖系・糖新生・ホルモン】

血糖値は脳や赤血球といった身体の重要な器官を働かせるために常に正常な値にしておかなくてはならないものです。 ですが、だからと言って血液中のグルコースをあまり使わないようにするというのも効率的ではありません。 そのため、私たちは血糖値が高くな…

空腹時の糖新生・グルコース-アラニン回路とは

みなさんこんちには。 糖新生について学ぶ上で「グルコース-アラニン回路」を忘れるわけにはいきません。 コリ回路ともよく比較されるグルコース-アラニン回路ですが、 「なぜアラニンなの?」 「コリ回路ではダメなの?」 と言う風に思わないでしょうか? …

肝臓・筋肉でのグルコーゲンの分解【経路・酵素】

みなさん、こんにちは。 多くのスポーツ選手が最も重宝しているエネルギー源こそ「グリコーゲン」です。 高強度の運動を頻繁に繰り返すアスリートにとって、グルコースをいかに利用できるかは非常に重要であり、 そのグルコースの塊であるグリコーゲンは非常…

肝臓・筋肉でのグルコーゲンの合成・分岐【経路・酵素】

みなさん、こんにちは。 近頃は、「ケトジェニック」なるものが巷で噂になっていますが、 私たち人間の最も使い勝手のいいエネルギーは炭水化物であることには変わりありません。 なぜかというと、その炭水化物は「グリコーゲン」として貯蓄される訳ですが、…

肝臓でのアミノ酸、脂質、乳酸の糖新生【生化学】

みなさん。 糖新生しているでしょうか。 糖新生とは、糖以外の物質から糖、正確にはグルコースを作り出すシステムのことです。 私たちは、この糖新生によって、血糖値をコントロールしています。 血糖値がある程度保たれてることは、脳や赤血球などに非常に…

アミノ基転移反応|アラニン・アスパラギン・グルタミン酸

みなさんこんちは。 アミノ酸は、糖原性アミノ酸とケト原性アミノ酸に別れて、それぞれエネルギー利用されたり、タンパク質として体内の様々な組織・ホルモンなどを構成しています。 このように、必要なタンパク質を必要な分作るために、私たちはアミノ酸を…

糖原性アミノ酸からクエン酸回路・糖新生への代謝【生化学】

皆さんこんにちは。 私たちは「炭水化物」「脂質」「たんぱく質」をエネルギー源にして生きています。 炭水化物、脂質はエネルギー源として利用するメカニズムは、 グルコースの解糖系と、アセチルCoAのクエン酸回路と有名ですが、 タンパク質にもカロリーが…

ケト原性アミノ酸のアセト酢酸・アセチルCoA代謝への代謝【生化学】

みなさん、こんにちは! おそらくみなさんは、 「炭水化物」「脂質」「タンパク質」を三大栄養素として生きていると思います。 炭水化物は、グルコースとなって解糖系でエネルギー利用され、 脂質は、脂肪酸からアセチルCoAとなってクレブス回路でエネルギー…

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