筋組織・神経組織の治癒に必要な期間|再生・修復・回復
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スポーツ選手にとって怪我はつきものです。
そんな、選手にとってどれぐらいの期間で復帰できるのかはとても重要です。
ですが、治癒期間が終了しないまま復帰させることは、再発のリスクを高めることに繋がります。
そのため、治癒組織とその期間についてしっかり頭に入れて、復帰期間を決める必要があります。
以下の記事では、結合組織の治癒とその期間いついてまとめました。
というわけで今回は、
筋組織と神経組織の治癒とその期間について解説していきます!
筋組織の治癒
筋組織は、結合組織とは全く違う方法で治癒します。
筋組織は本来、永久細胞に分類されます。
永久細胞とは、あまりリモデリングされず再生能力が低い細胞です。
しかし、筋組織の周りには衛星細胞という細胞が存在し、この細胞の再生能力によって筋肉は再生することができます。
筋肉の損傷では多くの場合、筋膜の損傷も同時に生じます。
筋膜は結合組織に分類されます。そのため、修復によって瘢痕組織を形成し治癒します。
筋膜による瘢痕は筋肉にも癒着し、筋肉の再生を阻害します。
筋組織治癒のタイムスケール
筋組織は再生することができるため、骨と同様に重症度によって治癒期間が変化します。
レジスタンストレーニングなどの筋組織の微細損傷では、筋膜が損傷されないため、筋肉は3~4日程度で再生することができます。
一方で肉離れのような傷害では、筋膜の損傷に応じて6~8週間程度の期間を要します。
神経組織の治癒
神経組織も筋肉と同じく、永久細胞に分類されます。
しかし、核による独自の方法によって多くの場合は再生することができます。
神経組織は、細胞体が損傷しなければ再生が可能です。
これは、細胞体の中にある細胞核から再生に必要な物資が放出されるからです。
神経治癒のタイムスケール
細胞体が損傷されなかった場合、損傷した神経細胞では3~5日程度で損傷部分が壊死し、切り離されます。
その後、核から物質が放出され、遠位端から徐々に再生していきます。
このスピードは3~4mm/日と言われています。
つまり、遠位から12mmの部分を損傷した場合、約1週間程度で回復することになります。
まとめ
以上が、筋組織と神経組織の治癒とその期間でした。
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筋組織は、衛星細胞によって再生によって3~4日程度で再生可能
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しかし、筋膜の損傷によって再生は阻害され、6~8週間かかる。
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神経は、損傷部位が近位であるほど再生に時間がかかる。
以上です!