サッカー選手にとって腹筋の役割とは何か。体幹の必要性
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多くの一流のサッカー選手は、6つに綺麗に割れた腹筋を持ち合わせています。
もちろん、彼らにとって腹筋が重要な役割を占めているから、このような美しい腹筋を持っています。
一部の腹筋の割れていない選手もいますが、そのような選手は脂肪が他の選手より多いだけで、その脂肪の内側には同じく鍛えられた腹筋を持ち合わせています。
一流選手に習って、クラブチームや部活動でも腹筋の筋トレをさせられた経験がある人は多いと思いますが、そこで一度は考えたことがないでしょうか。
「なぜサッカー選手には、腹筋が必要なのか。」
今回は、そんな疑問について解説していきます!
まず、腹筋とは。
「腹筋」という言葉は、お腹の前の6つに割れる筋肉を指して使われると思いますが、これは正式名称ではありません。
正確には、「腹直筋」と言います。
お腹周りの筋肉には、腹直筋に加えて横腹にある外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、そして背中側にある脊柱起立筋、腰方形筋という筋肉があります。
これらの筋肉が連携して働くことで「フィジカルの強さ」または「体幹の強さ」が実現します。
→サッカー選手における体幹の働きについて(Coming soon...)
今回は、腹筋こと「腹直筋」に絞ってサッカー選手に腹筋が必要な理由を解説していきます。
サッカー選手にとって腹筋の役割とは。
サッカー選手にとって、腹筋はどのようなプレーで必要なのでしょうか。
まず基本的にですが、腹筋は体を前のめり倒すときに主に使われます。
それでは、実際のプレーの中で腹筋どのように働くのかを解説していきます。
シュートを抑えて打つ
これについては、多くの指導者が口を揃えて言うことだと思いますが、腹筋を使わずにシュートを打つと、ボールが浮きやすくなります。
下の図が腹筋を使って、体を前のめりにしてシュートを打った時の図です。
蹴り足の角度が水平に近い角度になっています。その結果、低く抑えたシュートが打てます。
続いて、体が反ってしまった状態でシュートを打った時の図です。
蹴り足の角度が高くなっていることがわかると思います。その結果、シュートの軌道が高くなります。
この2つのキックの違いは、体を前のめりに保つことができるかどうかです。
この体を前のめりにする動きは腹筋の役割になります。
体を30cm前のめりすることは、疲れていない状態ならそれほど大きな労力ではありませんが、疲労してくると徐々にしんどい動作になってきます。
そのため、後半でも低く抑えたシュートを打てることは、腹筋の持久力と深く関わっています。
スローイン(ロングスロー)
腹筋が大きな役割を担うのがスローイン、特にロングスローです。
ロングスローは腕が重傷になると思われがちですが、腕だけでなく腹筋をうまく連携させて使わなければ遠くに飛びません。
下の図は、右が腹筋を使わずに腕のみで投げた場合、左が状態を反らした状態から腕と腹筋を使って投げた場合です。
こと時のボールが助走できる距離を見てみると、2倍近く変わります。
それに加えて、腹筋を同時に使うことで腕の力と腹筋の力の両方の力を利用して投げることができるのでより力強いスローイングができます。
スローイングに関しては、腹筋と腕を連動して使えることも重要です。腹筋が使えていても、腕とバラバラに動いていては意味がありません。
最初に腹筋で体を起こしてきて、体が起き切る寸前に腕を振り切るようにすることが最も効率的に力をボールに伝える方法です。
まとめ
今回は腹筋が重要な役割を果たすサッカーのプレーについて解説してきました。
腹筋はシュートやロングスローといったプレーで重要な役割を担います。ですが、本来の腹筋の最重要な役割は体幹の筋肉としての役割です。
シュートやスローイングといった動作に問題があると思うのであれば、腹筋を重点的に鍛えることは解決策として効果的です。
ですが、サッカー選手として必要なのは腹筋だけに特化した身体ではなく体幹の筋肉すべてがバランスよく鍛えられた身体です。
より高いレベルのサッカー選手を目指すなら、腹筋だけでなく他の筋肉の知識も深めることが重要です。
以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。